油山片江展望台目次
油山片江展望台について
福岡に旅行に行かれる方は、博多や天神といった繁華街に行くことが多いと思います。
特に空港を利用して行かれる方は、地下鉄を中心に公共交通機関を利用する事が多いと思います。
その場合、駅近くやバスで訪れる事ができる観光名所に行く事が増えてしまいますが、都道府県魅力度ランキングで常に上位に名を連ねる福岡県は、リピーターの方も多く、いわゆる観光名所と言われる場所には何回も行っていると思います。
もちろん観光名所も何回も行く事が悪い事ではありません。たまには雰囲気を変えて、地元の方や福岡在住の方が大切にしている場所に足を伸ばすのはどうでしょうか。
博多や天神でレンタカーを借りて、市街地から少し離れた場所をドライブするのにオススメするのが『油山片江展望台』です。
福岡県内でも屈指の夜景を誇り、福岡市民憩いの場所である油山片江展望台は、福岡の繁華街天神から車を利用して30分ほどで着くお気軽ドライブとしてオススメの場所です。
賑やかな博多や天神から30分ほどしか離れていないにも関わらず、油山周辺に着くと喧騒がなく、本当に自然豊かな雰囲気を感じられます。
油山は、福岡市城南区・早良区・南区にまたがる標高597メートルの山で、展望台は油山中腹に位置しています。
展望台から見る眺望は、福岡市内が一望でき、福岡空港や福岡ヤフオク!ドームが見え、視界良好な時は博多湾を隔てた海の中道まで見ることができます。
この展望台の一番の魅力は何と言っても夜景です。日本の特に美しい夜景を様々な選考基準から選出した「日本の夜景100選」に福岡県は4箇所選ばれていますが、ここ油山片江展望台も選出されています。
特に恋人の聖地という基準があれば、断トツに訪れたカップルのムードを上げてくれること間違いなしです。
展望台自体は小さいですが、博多・天神市街方向に開けた120°のパノラマ夜景が独り占めできます。
昼間の見晴らしの良い風景も良いですが、行くのであれば夜をオススメします。
ここからの夜景はまるで光り輝く絨毯を敷き詰めたようで、恋人に人気が出るのも分かる気がします。
夜に行くべき理由は、もう一つあり、夜景とともに駐車場で営業しているキッチンカーが話題を呼んでいます。
最近商業施設でよく見かけるようになったオシャレなキッチンカーとは異なり、かなり渋めなキッチンカーですが、“ホットドック”と“ブレンドコーヒー”は夜景を見るなら、必ず頼むべきメニューです。
プレーンなホットドックから、チーズや色々な種類のウィンナーを選ぶ事ができます。また、ホットコーヒーは注文後にドリップをする拘りの一品です。
展望台のある油山という名の由来は、572年に天竺(現在のインド)からの渡来僧である清賀上人が油山観音正覚寺において、日本で初めて椿の実から油を精製した、つばき油から由来されています。
油山周辺、福岡市西側や糸島周辺は、清賀上人が開いたとされている寺院が数多くあり、特に清賀上人の功績のひとつである灯火用のつばき油を精製できた事に由来する油山は、当時非常に栄えていました。
現在でも残っている油山観音は木々の中に佇んでいますが、当時は油山観音を中心に最大700箇所以上の僧侶が住む僧坊があったと言われています。
特に平安時代末期から鎌倉時代にかけて、九州仏教文化を学ぶために全国から清賀上人の元に集まったと言われています。
しかし、戦乱の世によって一帯は衰退しましたが、その後、福岡藩主の黒田家が江戸時代に入って再建し、現在に至ったそうです。
歴史も深い油山ですが、現在は山全体が公園に指定されており、油山市民の森という名称で市民の憩いの場として慕われています。
片江展望台だけでなく、自然観察センター、キャンプ場、アスレチック遊具、つり橋などを有し、森林浴コースでは登山も楽しめる山となっています。
また、隣接している油山牧場では、様々な牧場体験やソフトクリームなどのグルメも楽しめます。
特に近年は油山を孤立させるのではなく、福岡中心街から30分ほどで訪れることのできる利便性も加味されて、都市と山を繋ぐ「循環型都市」のモデルとしてインフラを整備する試みが開始されています。
最後に油山片江展望台を訪れたいと思う方に注意事項です。
展望台でパノラマ風景や夜景を楽しんでいると、駐車場や展望台直下にイノシシが出没する事があります。
特にこの2、3年は連日出没していると目撃情報があとを立たない状況です。
キッチンカー周辺に数十匹は生息している話もあります。
元来イノシシは警戒心が強く、人目を避けて行動するはずですが、近年見物する人たちのマナーの悪さが目立ち、餌付けをしている様子が頻発しています。
イノシシは、一度人に慣れてしまうと行動がエスカレートしてしまい、食べ物を取るだけでなく、人に危害を加えることも増えてしまいます。
福岡の繁華街から比較的近くで素敵な景色が見れる油山片江展望台を人も動物も楽しめるようマナーを守りながら訪れてはいかがでしょうか。
油山片江展望台の見どころ
油山片江展望台の最大の見どころは、何と言っても夜がオススメです!
オススメできるポイントとして、①展望台からの夜景の素晴らしさ②博多や天神からのアクセスの良さ③軽食に困らないが挙げられます。
ひとつずつ説明していきます。
- 展望台からの夜景の素晴らしさ
オススメは商業施設が営業している時間帯、19:00〜20:00であればキラキラした宝石のような夜景を見ることが出来ます。
ここの夜景の大きな魅力は、120°のパノラマ夜景であること、多くの夜景スポットは橋や高速道路の光が中心となりますが、ここから見える夜景は街並みを中心とした夜景なので、他とは違う煌びやかさがあります。
- 博多や天神からのアクセスの良さ
繁華街から約15分で行けるのが油山片江展望台の魅力です。
しかも道順もとても簡単で、油山観光道路をひたすら真っ直ぐ進むだけです。
博多や天神から油山観光道路までは国体道路を六本松交差点に向かって進むだけなので、ほぼ迷子になる可能性が低いのも旅行で来た時にはありがたいですね。
- 軽食に困らない
油山片江展望台で忘れてはいけないのが、ホットドッグと挽きたてのコーヒーが駐車場に停まっているキッチンカーで購入できる事です。
これが本当に美味しいです。
少し冷えてきた時期、外で食べる温かい食べ物は本当に美味しいです。
夜景の雰囲気も相まって常に行列をなしています。また、防犯上安心できるのもポイントですね。
良いところだけではなく、事前にチェックしておくべきポイントも知っておくと夜景を十分に楽しむ事ができます。①駐車場が少ない②広くないロケーション③治安が若干悪いことを知っておくと安心できるのではないでしょうか。
- 駐車場が少ない
油山片江展望台自体が、さほど大きい展望台ではないので週末になると駐車場が満車になる可能性が高いです。訪れる際、注意が必要です。
- 広くないロケーション
- に関連しますが、夜景の眺めは最高に綺麗ですが、展望台自体は非常にコンパクトです。週末は観光客だけでなく、地元の方々も大勢訪れる可能性もありますので、平日に行くのも落ち着いていて良いかなと思います。
- 治安が若干悪い
夜もキッチンカーが営業しているので防犯は比較的良いですが、昼夜問わずイノシシの出没情報が頻出しています。
出現場所として、駐車場付近や展望台下など見物人の近くで目撃することも多々あるそうです。
もし遭遇しても刺激しないようご注意ください。
油山片江展望台の良いところ、注意しておくことを簡単にまとめてみました。
ぜひみなさんも一度訪れてはいかがでしょうか。
油山片江展望台付近
油山片江展望台は、福岡県内でも有数の夜景スポットですが、展望台周辺にもオススメスポットがあります。
古くからある由緒正しいお寺や油山の自然豊かな環境を十分に楽しめる公園など魅力たっぷりです。
日中は公園で遊んだり、お寺を見学して、夜は夜景を楽しむコースがオススメです。
では、ひとつずつ説明していきます。
- 油山観音について
油山観音は、572年に天竺(現在のインド)からの渡来僧である清賀上人が、油山に群生していた椿の実から精油する技法、燈油製法を伝えたことを起源とされています。
その後、油山一帯で清賀上人が開いた寺院が数多くあり、その中でも油山観音は現存する寺の中でも随一の美しさを誇ります。
- 油山市民の森
油山の東側中腹にある油山市民の森は、93.7ヘクタールの広大な敷地を持つ野鳥や草花の宝庫と地元の方から言われています。
この公園の中は、植物や生きものの生態を観察したり、自然のままの様子を伺うことができます。
また、吊り橋やアスレチックなどのアクティビティがあり、都会の喧騒から離れ、自然の中で思う存分遊ぶことが出来ます。
さらに、軽食、遊びために必要な物品なども売店で調達できるので、買い忘れても安心して自然を楽しむことができます。
油山片江展望台が有名ですが、ぜひ周辺も散策して、非日常を楽しんでください。
アクセス
福岡県でも有数の繁華街、博多や天神からのアクセス良好な油山片江展望台までのアクセス方法をご案内します。
公共交通機関では、直接展望台まで行くことはできません。
オススメは車でのアクセスです。
- バスでのアクセス方法
博多駅から西鉄バス13番・113番から出るバスに乗り、途中の停留所である油山団地口からタクシーや徒歩で行けますが、夜景を見ることを考えるとオススメはできません。できることであれば自家用車やレンタカーをオススメします。
- 車でのアクセス方法
オススメは博多、天神を通る国道202号線(国体道路)を六本松方面へ向かいます。
六本松西交差点より油山観光道路をひたすら真っ直ぐ向かうと油山観音が見えてきます。
油山観音をさらに直進していくと、油山片江展望台に到着します。
福岡都市高速を利用する場合は、堤ランプを降り、油山観光道路を真っ直ぐ向かうと展望台に到着します。
油山片江展望台へのアクセスは、博多や天神からアクセスが良く、1時間も経たずして福岡県有数の夜景スポットや自然に囲まれた景色を望むことができます。
バスやタクシーを利用するのも良いですが、時間に融通が効く自家用車やレンタカーを利用して、素敵な夜景や風景を味わってください。